店長のお散歩日記

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↑背糊をして断裁機の台に載せて乾燥させました。
B6判で152頁に。薄くもなく、厚くもないペ-ジ数と思います。

本文紙は「北越製紙・クリ-ムラフ書籍用紙の90k」
とても軽い紙です。万年筆で強く書いてもインク抜けしません。


栞紐の先に結び付ける「数珠玉」です。鹿児島県出水市に住む幼馴染の旦那様「哲ちゃん」
が昨年出水で刈り取ってくださったものです。
中の芯を抜き出す作業が、結構時間が掛かります。直ぐ付けられるように準備。




台風の影響もなく、京都は涼しい一日でした。大谷さんをテレビ応援してから市内へ。
京都・神宮道通り「よ志川」で買い求めました。すべて正絹の着物地です。
女将さん、今日は機嫌が良かったのか、半額にしてくださった。



お気に入りの生地が見つかると、元気が沸き、手作りする気持ちがおこります。
後は体力です。

南郷のトマトさん、親友の誕生日プレゼントにされるそうです。
ご友人の俳句は「師範級」と。へたな物を手作りするわけにはいかない。火ノ浦久雄
面白い句をみつけました。

    葉もなしに何をあわてて曼珠沙華  正岡子規



もう一つ 望遠が効いてる 彼岸花


二つとも、娘さん宅の裏庭に咲いたものです。緑の草が援護してます。好きないい写真です

ここで 正岡子規 の句を二つ

    そのあたり似た草もなし曼珠沙華

    曼珠沙華野暮な親父の墓の前


先程 雨に濡れて綺麗になったと画像が届きました。




yamatoのブログ 様からお借りしました。 白い 彼岸花 です。(川崎市)

火ノ浦久雄
熊さんから、早速連絡が入りました。何と!実家の兄さんが昔、和紙漉きの仕事を
されてたとの事。それにも驚きましたが、ご住所が珍しいのに気が付きました。
先ず 海老根 これは欄の花の一種でした。 ネットからお借りしました。

↓画像が粗いです。

 海老根の花です。

次に 糸桜 これも花です。ご住所に花の名が二つ連なっています。「しだれ桜」です。

      半日の雨より長し糸桜  松尾芭蕉
昨日、福島県三春町の”熊”さん便りがありました。
ご自分で撮影された写真葉書でした。表面に「福島民報」の新聞記事が張ってありました


「秋蛍」の様子です。↑


その解説文が「福島民報」に掲載さてたようです。


私も時々、和紙を使って、主に「万葉集絵歌留多」豆本を作ります。
京都市内には「楽詩舘」と言う全国の和紙を扱ってるお店があります。
1時間も居たら財布が空っぽになるほど、気になる和紙ばかりです。 火ノ浦久雄
鹿児島で住んでた頃、昭和34年8月の台風は6号は今でもはっきりと憶えてる。
藁葺の家を守るように、蜜柑や、ボンタン、梨の木が庭に所狭しと、裏には竹やぶと椿の
木が混ぜこぜに植えられていた。

台風6号は夜襲ってきた。家の真ん中に家族5人固まり座っていたが、雨漏りが次々と部屋
を占領していった。

藁葺の家はぎしぎしと揺れだした。親父は立ち上がり、決意した。爺さんの家に逃げるとと。
曾爺さんの家は井戸を挟んで直ぐ隣にあった。小さな、二人暮らしの家だったが、台風に
備えて、家の四隅はワイイヤ-で引っ張られ飛ばされないように頑丈にしてあった。

親父を先頭に家族5人手を結び、僅かな距離を必死に歩いた。
足がごろっと何かを踏んづけた。 梨 だ。手の届くのは既に食べ尽くしていた。
手の届かなかった梨がごろごろ。こんなにまだあったのかと。しかし 拾う事はなかった

次の朝 目の前の海に行くと、白い太鼓の様な物が浮いている。
潮水でぱんぱんになった犬だ。口から白い泡をふいた猫の死骸もあった。
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まだ台風14号は日本列島を走り続けています。
この台風で被災された皆様にお見舞い申しあげます。 火ノ浦久雄
萩の花は、秋の七草として、とても有名です。
赤紫色や白色の可憐な花を咲かせます。

萩の花は、古くから、宮城・仙台の象徴的な花で、県花・市花(ミヤギノハギ)にもなっています。

↓園内案内を



↓萩の道へ案内



↓看板



↓萩のトンネル


↓トンネルを見上げると!



↓外に出ると萩萩



↓シロバナミヤギノハギ




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↓私が見つけた萩の花です。JR奈良線の土手に咲いてるのを今日見つけました。


台風14号が日本列島を走り抜けそうです。
萩の花が散る前にUPしました。

台風14号で被害が無い事を祈っています。
九州の皆様お気をつけください。火ノ浦久雄


暑さと乾燥に強い花とは聞いています。その根性は見習いたいです。が。。。
今年の湿気にはほとほと参っています。
今夜予定の「向田邦子」さんの本作りは明日の夜明けにして 今夜は寝ます。火ノ浦久雄


コ-ヒーを飲みながら、手作りしながら、ヤモリ君とカマキリさんの登場を待っていたが
今夜は野外レストランにでも出かけたのか、一向に姿を現さない。

↑向って一番左の男前が小学校3年生の私です。同じく向って右から(上の列)2番目が今
でも便り(ライン)をくれる幼馴染。あの頃はクラスでも1,2番を争そう位の背の高さで
弱弱しかった。そんな彼女、おばあちゃんは、この前の十五夜の夜中、孫娘2人を引き連れて「韓国岳・からくにだけ」1800mの山に登り朝日を拝んだと。とても72歳とは。。

これはその日の十五夜の満月。(長い時間見えてたと)


↑目の前でガブリ!いつも小さな虫を追い回してた ヤモリ が今夜は自分の体長程の
大物の蛾にあり付けた。 次を狙うのかと動きを期待してたが、さっさと窓ガラスから
消えた。



東側の窓ガラスに普段、昼間しか目にしない カマキリ が小さな虫を追い回していた。
朝までに腹を一杯にすることが出来るのかと気になった。火ノ浦


鹿児島の長島の田尻小学校で、4年生の3学期途中まで、共に机を並べて勉強した幼馴染
から「敬老の日」プレゼントが封書で届きました。
私より2ヶ月と19日遅生まれだから、確かに「敬老の日」かもしれない。

エリザベス女王の気分で「老人の気分にしてくれてありがとう」とラインでお礼を申し
アゲマシタ。


萩の花
尾花
葛の花
撫子の花
おみなえし
藤袴
桔梗

9月8日に96歳でお亡くなりになられた、英国エリザベス女王に献花と
日本の秋の七草の画像が届きました。
京都精華町の娘さんからです。(ハンドクラフト)です。
↓福島県三春町の 熊さんからの「十五夜飾り」です。鹿児島の友人がこれを見て
ススキが穂を出してる! 鹿児島のススキは、まだ穂を出してないとのこと。



↓京都は夕方から雨が降り、すっかり諦めていました。三男が満月が出てるで。と。
おお慌てでアイパットを持ち出し、実をつけだした数珠玉越しに撮りました。



↓鹿児島の幼馴染からのライン画像です。確かにススキはまだ咲いてませんね。


ここ数年の十五夜は雨ばかりでした。やはり日本人にはお月様が一番。
いい薬にもなります。 火ノ浦久雄
お父様の昔の日記を元に本を作りたい。そんな話が舞い込んでほぼ一ヶ月。
「表紙を麻っぽく」してほしい、ご依頼。そんな和紙が「京都楽紙舘」にあった。


950㎜×650㎜の大きさの和紙。
↓ これをを8等分に切り分ける。


↓表面にはマニラ麻の繊維が。


↓ こんな色もある。


↓ これも面白いので買う。


↓ 綺麗に綺麗に切り揃えて直角を出して、薄い和紙を裏打ちする。


裏打ち用の薄い和紙に糊を塗り、マニラ和紙に貼り付け、アイロンで乾燥圧着させる。
長男が300枚を1週間かけて仕上た。

問題はこれからだ。印刷で文字が擦れるのは承知されたが、文字が、特に背文字が直角
に印刷出来るか。 僅かな和紙の繊維のカスで見当が飛ぶ恐れがある。
う~~~ん どうする!?

散歩しながら思い点いた!
印刷機にインクも乗せない状態で、空通しする事を思いついた。
タテ方向に、ヨコ方向に何度も空通しすれば、和紙のカスも取れ、落ちる。
同時にそれをする事で紙の動きを見る事で、タテ通しがいいか、ヨコ通しがいいか分かる筈。

普通の自分史に使う高価な特殊紙の15倍はする、マニラ麻が漉き混まれた和紙。
ロスは許されない。

しかし、まだ製本と言う困難が待ち構えている。  火ノ浦久雄
今日「万葉集名歌100選絵歌留多」をお買い上げのお客様から「非常に良い」という
評価を頂きました。お礼の添え文にこんな事が書いてありました。

家内に見つかり、横取りされました。かな書きを習ってる家内が万葉集絵歌留多の絵札
の「草かな文字」に魅了されたようです。
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「万葉集名歌100選絵歌留多」復刻上豆本は、これまでに約2500冊程お買い上げ頂いき
ました。その殆どの数が、絵歌留多の、美しさ、おもしろさ、奇抜さ、等が評価されての
事だと感じていました。草かな を評価されて買われる方はほんの一握りでした。
その意味でうれしい評価メッセ-ジでした。

↓「安田靭彦」画伯作  草かな文字は全て「尾上柴舟」書です。

 

↓「小林古径」画伯作 とても木版画とは思えません。大津皇子が描かれてます。



↓「平福百穂」画伯作



↓「前田青邨」画伯作



↓野田九浦」画伯作

 

私のお気に入りの絵札です。(絵と画伯の名前を合わすのに時間がかかりました)
                          火ノ浦久雄